My Opinion


[はじめに・・・]
 毎日、ニュースや新聞などをみていて「おや?」と思うことがよくあります。 そんな、「おやっ??」という記事をとりあげて、隔週くらいの間隔で 時事問題から軟派なネタまで、幅広く私の意見を書き足して行く予定です。

[2003年]

    ▼ うっかりしてると刷り込まれる "迷信"   (12/8)

    ▼ 筋弛緩剤事件にのこる疑問   (11/28)

    ▼ この社会に横たわる、深い闇   (11/26)

    ▼ 外国人犯罪は増加しているのか?(その2)   (11/26)

    ▼ 経団連 奥田会長の視野の狭さ   (11/24)

    ▼ 雇用の流動化の先にあるものは・・・?   (11/17)

    ▼ 外国人犯罪は増加してるのか?   (11/16)

    ▼ 石原慎太郎の度重なる暴言に、もうウンザリ!   (10/29)

    ▼ ここまできたNPO型インターネット新聞   (10/29)

    ▼ 魚住昭、朝日に寄稿   (10/28)

    ▼ スイスで味わう、秋の味覚   (10/27)

    ▼ 日本で報じられないパレスチナ問題   (10/27)

    ▼ 新1000円札   (10/24)

    ▼ 藤井総裁解任のゴタゴタ   (10/23)

    ▼ 内心の自由への暴力   (10/23)

    ▼ 一生懸命やってきた、って何を?   (10/23)

    ▼ 刑務官による人権侵害   (10/22)

    ▼ なぜ?東電OL事件被告に有罪判決   (10/21)

    ▼ 今日の産経社説   (10/9)

    ▼ イラク支援額が50億ドル?   (10/8)

    ▼ 今年の逆ノーベル賞   (10/7)

    ▼ 的はずれの批判   (10/6)

    ▼ 世界一しあわせな国は・・・?   (10/3)

    ▼ 知られざるブータン難民   (10/3)

    ▼ 住基ネットに侵入成功?   (10/2)

    ▼ 田中真紀子を不起訴。なぜ?   (10/2)

    ▼ イラクの大量破壊兵器はどこ?  (10/1)

    ▼ 外務省の方針に反対で解雇?   (10/1)

    ▼ 遺棄毒ガス兵器訴訟   (10/1)

    ▼ 追悼:Edward W. Said   (9/30)

    ▼ 江崎玲於奈氏の教育観   (9/30)

    ▼ 総裁選の舞台裏   (9/29)

    ▼ 思わず膝をうった、ある言葉   (9/22)

    ▼ 政治家の暴言 だけどやっぱり・・・   (8/25)

    ▼ マトリックスの世界を読み解く!   (7/28)

    ▼ 小泉改革がもたらす、殺伐とした社会    (5/24)

    ▼ 知られざる映画 "Lagaan" - インド映画の底力を見た!-    (5/22)

    ▼ 北朝鮮 拉致問題に群がる怪しい面々    (5/7)

    ▼ クラスター爆弾 その目的は?    (4/29)

    ▼ 名古屋刑務所 高圧放水死亡事件の、おかしな展開    (4/25)

    ▼ "劣化ウラン弾" と "汚い爆弾"    (3/31)

    ▼ ふたたび、イラク問題について    (3/29)

    ▼ ある "人間の盾" 活動家の死    (3/19)

    ▼ ふたたび、イラク問題について抗議!    (3/16)

    ▼ 消費税・奥田プランについて    (2/11)

    ▼ アメリカのイラク攻撃は国連憲章違反だ    (2/6)

[2002年]

    ▼ 2つの事件を通して見える、警察の闇    (11/26)

[2001年]

    ▼ I say, "FREE Tibet !" 聖なる山に2人目はいらない    (6/1)

    ▼ 知られざるオモシロ映画(2) ヤン・シュヴァンクマイエルの不思議な世界    (4/1)

    ▼ 知られざるオモシロ映画(1) "チキンラン"    (4/1)

    ▼ シリーズ・「田中角栄の真実」批判 (3)    (3/28)

    ▼ シリーズ・「田中角栄の真実」批判 (2)    (3/14)

    ▼ シリーズ・「田中角栄の真実」批判 (1)    (2/26)

    ▼ しのびよる ”国旗・国歌” 強制への道    (2/8)

    ▼ たったこれだけ? インド大震災への支援    (1/29)

    ▼ 賄賂の意味をまったく理解しない厚生労働省    (1/16)

    ▼ 憲法調査会でデタラメを許す自民党    (1/11)

[2000年]

    ▼ 風化するロッキード事件    (12/29)

    ▼ 想像を絶するハンセン病隔離政策の実態    (12/15)

    ▼ 高校化する大学    (12/8)

    ▼ 内閣改造 えっ、この人が!?    (12/4)

    ▼ いかにも・・・    (12/3)

    ▼ チョンムスターグ山登頂記録に期待!    (12/2)

    ▼ 共産党の変身は本物か?    (12/2)

    ▼ おいしいサモサのつくりかた    (12/2)

 

2003年12月8日(月)

[うっかりしてると刷り込まれる "迷信"]


 今月のテーマ、「うっかり」というキーワードから、まっさきに思い浮かんだのは、なぜか水戸黄門の「うっかり八兵衛」[1]・・・。うっかり八兵衛の名前は「八兵衛」でいいとして、はて、じゃぁ苗字は何??、というのも気になるところ(?)だけど、まぁそのへんは関連リンク[1]を見ていただくとして、今回はもうちょっとマジメな話をしてみようと思う。

 うっかりしてると、とんでもなく間違った、ヘンな先入観を植え付けられてしまう------インターネット新聞「JANJAN」でちょっと興味深い記事をみて、そんなことを強く感じさせられたことが、少し前にあった。

 不法滞在者や外国人による犯罪が増加している、なんていう話をよく耳にするけど、インターネット新聞「JANJAN」のその記事によると、『犯罪白書』(法務省法務総合研究所)や『警察白書』『来日外国人問題の現状と対策』『統計から見る来日外国人犯罪の特徴』(警察庁)を元に統計データの分析をしたところ、少なくともここ10年ほどの間、外国人犯罪はたいして増加していないというのだ[2]。記事には具体的なデータも記載されている。それを見ると、犯罪全体に占める来日外国人による犯罪は2%程度、不法滞在者はわずか0.4%程度で、しかもここ10年間で見るとほぼ横ばいか減少傾向にあることは一目瞭然だった。東京都内に限定して、おなじように犯罪の統計的分析をおこなった記事[3]でも、やはり結果は「治安悪化と不法滞在外国人に関連性なし」というものだった。

 こうして具体的なデータを見せられると、「外国人犯罪、特に不法滞在者による犯罪によって、最近治安が悪化している」という考え方には、何の根拠もない、ただの迷信でしかないことは明らかだ。では、なぜこんな根拠のない迷信が人々の間に広まったのかと考えて見ると、原因は大きく2つあるように思う。一つは、外国人犯罪をマスコミが大きく取り上げること。そしてもう一つが、政治家がメディアを通じて外国人犯罪の恐怖を喧伝して、市民の不安を煽っていることだ。

 さらに悪いことに、この2つの要因は、いわばマッチポンプのような関係にあって、お互いに連携しながら拡大再生産を繰り返しているように思う。どういうことか。以下に簡単にまとめてみる。

(1) 外国人犯罪をマスコミが取り上げる。

(2) 政治家が外国人犯罪の恐怖を喧伝する。

(3) 市民(有権者)が不安を感じる。

(4) 治安維持のために外国人(特に不法入国者)の取り締まり強化
を訴える政治家が人気を集める。

(5) 市民(視聴者)の関心の高い外国人犯罪は視聴率をかせげるテ
ーマとなり、さらにマスコミが取り上げる。

 このように(1)〜(5)が、ゆっくりと拡大再生産されながら繰り返されているように思う。これによって被害を受けるのは、なんといっても日本で生活する市民(外国人を含めて)である。というのも、既にみたように外国人犯罪と治安悪化には関連性がないのだから、いくら外国人を取り締まっても治安は回復されないからだ。とくに日本で生活する外国人(なかでもアジアやアラブ系の人々)にとっては、マスコミと政治家によって世間に広められている「外国人犯罪増加」の迷信によって、これまで以上に肩身の狭い思いをされているのでは、と心配になってくる(最近、日本で暮らすミャンマー人の一家が、国によって不当に国外に排斥されようとしているのに、大きなニュースにならないのも気になる[4])。

 票のためには根拠のない迷信だろうが何だろうが、まことしやかに喧伝する政治家とは違い、マスコミには、「外国人犯罪増加による治安悪化」という迷信には何の根拠もないことを示して、(1)〜(5)の悪循環を断ち切る役割があるはずだ。それをしないのは、統計データを分析するという、社会分析の基本中の基本すらしていないからだけなんだろうか?それともただ単に、外国人犯罪をセンセーショナルに取り上げると視聴率が稼げるからなんだろうか?(もし後者だとしたら・・・考えただけでも背筋が寒くなる)

 不況を背景に、漠然とした不安や社会不安を抱える多くの人々の不満を、スケープゴートに向けさせて発散させる(とくに石原慎太郎なんかを見てると、かなり洗練されたやり方でこれをしているように思う)---そんな政治家が強く支持されてるような今の状況に、なんともいえない危機感を感じる。

 うっかりしてると、何の根拠もない迷信を信じさせられてしまう。「構造改革なくして景気回復なし」、なーんていうのも、かなり怪しくない??


【関連リンク】

[1] うっかり八兵衛
http://www.tbs.co.jp/mito/univ_MITO/ningen/hachi.html

[2] 根拠に乏しい自民党選挙公約-治安対策-
http://www.janjan.jp/government/0311/0310268056/1.php

[3] 治安悪化と「不法滞在外国人」に関連性はない!
http://www.janjan.jp/living/0311/0311248819/1.php

[4] ビルマ情報ネットワークによる関連リンク集
http://www.burmainfo.org/pfb/UA20031030.html

2003年11月28日(金)

[筋弛緩剤事件にのこる疑問]

 

筋弛緩剤事件あす求刑 「自供」の信用性主張へ(河北新報)
  特集/検証 筋弛緩剤点滴事件(河北新報)

仙台地裁でおこなわれている筋弛緩剤点滴事件の論告求刑公判が最終日を迎えている。この事件は、元北陵クリニック職員の准看護師だった被告(32)が、複数の患者の点滴に筋弛緩剤を混入して、死亡させたというもので、当時大々的なニュースになっていたので覚えておられる方も多いのではないだろうか。

 ところがこの事件、調べれば調べるほど冤罪の可能性が高いと思わざるを得ない。まず、この事件は目撃者がいないため、有罪を証明するには物証が最大のポイントとなる。その最大のものとして、捜査当局はある被害者の血液サンプルから、筋弛緩剤の代謝物質を検出したと主張した。ところが捜査当局の鑑定の過程で、なんと血液サンプルすべてが使われてしまったというのだ。これは、再鑑定のためにサンプルの一部を保存しておくべきとする犯罪捜査規範・第186条に反した行為だ。さらにそもそもこの事件が明るみとなる経緯も不自然極まりない。

 弁護側による再鑑定が不可能な証拠しか物証らしい物証がないこの事件。私は冤罪の可能性が極めて高いと思う。仮に百歩譲ってこれが被告人による犯罪だったとしても、各種裁判記録を読む限り、検察側は有罪を立証できたとはとうてい言えない。

 おそらく近日中に判決が出される。裁判所は、「疑わしきは被告人の利益に」という原則に従った判決を期待したい。

【参考Webページ】
 筋弛緩剤事件公判(asahi.com):すべての公判について簡潔にまとめられている。
 日本国民救援会:筋弛緩剤事件をはじめ、東電OL殺人事件など、冤罪の可能性の極めて高い事件について、情報が載せられている。
 「僕はやってない!―仙台筋弛緩剤点滴混入事件守大助勾留日記」:被告が綴った日記のほか、事件の不自然さを指摘する弁護団からの文章もあり。

2003年11月26日(水)

[この社会に横たわる、深い闇]

 

23日、2つのドキュメンタリー番組を見た。ザスクープ「総力取材!警察の闇」と、NNNドキュメント「心が壊れる・・・〜 リストカット症候群 〜」。


ザ・スクープ
NNNドキュメント

ザスクープで取り上げられていたのは、警察の底知れない闇。銃器摘発の実績をあげるため、拳銃発見を自作自演する全国の警察や、捜査協力費が全国の警察で裏金として浪費されている実態が、丹念な取材に基づき報告されていた。こういう警察の犯罪を取り締まるのは検察庁の役割。しかしザスクープが以前取り上げたように、検察庁も裏金まみれ。当然、似たような犯罪に手を染めている警察など、摘発できない。いってみれば日本の捜査機関は、警察も検察もマネーロンダリングを行う犯罪者組織に堕落してしまったのだ。

 NNNドキュメントはリストカットをする若者たちを取り上げていた。リストカットに至る原因はいろいろあるけど、一言でいって、日本が、人間が人間として生きにくい社会に変わってきていることがある。リストカットをする彼らは、そんな「生きる」ことがますます息苦しいものになりつつあるこの社会を、敏感に感じ取ってしまったのだろう。番組のなかである少女がリストカットする若者のことを、まるで炭鉱のなかのカナリアのような存在と話していたのが印象的だった。

 不況不況といっても、街は深夜までにぎやかだし、ブランド品もあいかわらず売れている、経済大国ニッポン。でもその裏側で、捜査機関は堕落し、若者は悲痛な叫びを上げている。自殺者数も平成10年以降毎年3万人を超えている。失業者が増える一方で、過酷な残業で会社に命を奪われる人々も後をたたない。各種統計は、貧富の差が確実に広がっていることを示している。

 殺伐とした社会が、もうすぐそこまで来ている。

 なんとかしなければ。でも地位も力もない自分に、なにができるんだろう・・・。

2003年11月26日(水)

[外国人犯罪は増加しているのか?(その2)]


治安悪化と「不法滞在外国人」に関連性はない!(JANJAN)

 

外国人犯罪が増加しているとよく言われるけど、よくよく統計を調べてみると実はぜんぜん増加していないということは、既にこのblogでも書きましたが、東京都に 限ってみても、やはり結果は同じ。ということは治安回復のために「不法外国人の一掃」を掲げる石原サンの政策は、人々の不安をあおってご自分の人気を高めること以外、何も効果はないということ。こんな的ハズレな政策のために税金が使われるなんてたまったもんじゃない。それよりなにより、ただでさえ日本での生活が大変な外国人への、いわれのない偏見が助長されないかどうか、そのほうが心配だ。

2003年11月24日(月)

[経団連 奥田会長の視野の狭さ]


基礎年金の税方式で一致 経団連、連合首脳(共同通信)
消費税引き上げ検討を 経団連、献金で10項目共同通信(共同通信)

 

経団連の奥田会長が、厚生省が示した年金改革案に反対している。なぜ反対かというと「企業負担の増加は、産業活動に足かせとなる」からだとか。ならばどういう年金制度を提案しているんだろうと思った。調べて見て、ア然とした。詳細は上の記事や経団連HPを見てもらいたいけど、簡単にいうと「法人税率引き下げと消費税率16%への引き上げをおこない、消費税による増収分を年金にあてる」というもの。考え方はとっても単純で、要するに企業の負担を減らして市民の負担を増やして、それで年金を支えましょうということなんだろう。個人の負担が増えれば、先日書いた「雇用の流動化」(これにも奥田氏は賛成している)とあいまって、ますます個人消費が低下して、いつまでたっても景気は良くならないと思うんだけど、どうなんだろう??

 そういえばこの人、少し前に環境税についても「産業活動に足かせとなるから」と反対していたっけ。

 年金についての考え方といい、環境税についての考え方といい、奥田氏の判断基準は「企業活動にとって短期的なメリットがあるかないか」という非常に狭いものでしかない。そんな人が経済団体のトップに立ってていいの??

2003年11月17日(月)

[雇用の流動化の先にあるものは・・・?]


大手スーパー、4人に3人はパート(日経新聞)

 

大手スーパー14社の8月末時点でのパート比率が、実に4人に3人という高い割合になっているという。さらに記事によると「イトーヨーカ堂や西友はパート比率を80%以上に引き上げる計画」だとか。

  「雇用の流動化」だの、「労働形態の多様化」だのといった美名のもとに、人々の生活基盤がどんどん崩されている。この問題について、私は半年ほど前、自分のホームページ上で「小泉改革がもたらす、殺伐とした社会」と題して書いたことがあったが、状況はさらに悪い方向に進んでいるように思えて仕方がない。

2003年11月16日(日)

[外国人犯罪は増加してるのか?]


根拠に乏しい自民党選挙公約−治安対策−(JANJAN)

不法滞在者や外国人による犯罪が増加している、なんていう話をよく耳にするけど、インターネット新聞JANJANが『犯罪白書』(法務省法務総合研究所)や『警察白書』『来日外国人問題の現状と対策』『統計から見る来日外国人犯罪の特徴』(警察庁)を元に統計データの分析をしたところ、少なくともここ10年ほど、たいして増加していないらしい。というこは、外国人犯罪の恐怖をあおりたてる一部の政治家というのは、実はただ単に外国人をスケープゴートに仕立て上げたうえでブッ叩いて、市民から喝采を得るという、非人道的なパフォーマンスをしているだけのことなのだろう(とくに石原慎太郎なんかを見てると、かなり洗練されたやり方でこれをしているように思う)。

 不況を背景に、漠然とした不安や社会不安を抱える多くの人々の不満を、スケープゴートに向けさせて発散させる---そんな政治家が強く支持されてるような今の状況に、なんともいえない危機感を感じる。

2003年10月29日(水)

[石原慎太郎の度重なる暴言に、もうウンザリ!]


発火物事件は「同情引くためとのうわさ」 石原知事発言(朝日新聞)

田中均外務審議官宅に9月に発火物がしかけられた事件について、「やったのは彼をけしからんというのじゃなく、私たちがそしっている相手が、同情を引くためにやったというもっぱらのうわさだよ」などと述べた。(中略)知事はまた、日本の朝鮮半島植民地化について、「私たちは決して武力で侵犯したんじゃない。日韓合併を百%正当化するつもりはないが、どちらかといえば彼ら(朝鮮人)の先祖の責任であって、植民地主義といっても、もっとも進んでいて人間的だった」と発言。

 

 もういい加減にしてほしい。この人のこれまでの妄想・妄言の数々については私も以前に書いたことがあるけど、この程度の人が一国の首都のトップであることが本当に私には信じられない。

 もっとも、威勢がいいだけで中身のないこの人が今の地位にいるのも、正当な選挙で選ばれてのこと。こんな人が幅広い支持を集めてしまう今の状況に、なんともいえない不気味さを感じる。

2003年10月29日(水)

[ここまできたNPO型インターネット新聞]


選挙が面白くなる!総選挙全情報(JANJAN)

登録した市民記者が記事を書くNPO型インターネット新聞の草分け、JANJANが、総選挙全情報と銘打ったページを開設しています。ちょっとみてみましたが、これが物凄い情報量でビックリ!

 トップページはそっけない作りですが、クリックしてゆくと全国の各選挙区ごとに候補者の簡単なプロフィール、関連ニュースへのリンク、争点や前回選挙の際に各候補がどれだけ票を獲得したのかなどが、コンパクトにまとめられています。

 インターネット新聞といえば、韓国のOhmyNewsが有名ですが、日本のインターネット新聞もというとうここまできたのかと、うれしい驚きでした。

追伸:
 立命館大、慶応大、早稲田大の学生約30人が作成したサイト、seironもおすすめです。各政党の主張が、項目ごとに見やすく整理されています。

2003年10月28日(火)

[魚住昭、朝日に寄稿]


魚住昭、朝日に寄稿

仕事の関係で日本を離れているため、中曽根サン引退決断までの一部始終はあまり詳しく知らないが、これまでの新聞報道をみるかぎり、小泉総理は中曽根氏が議員を辞めるかどうかは「本人の判断だ」と言い続けてきたはず。こういうかたちで辞めさせられることに、当初中曽根サンが猛反発したのも、当然のことだと感じていました。 

  個人的には、憲法や教育基本法の改正を主張する中曽根サンの主張には反対で、早く議員を辞めてもらいたいとも思うのですが、こと今回の騒動については、中曽根さんではなく、言うことがコロコロかわる小泉総理のほうに非があるのに、これによると日本ではそういう報道はほとんどされてないようだ。 

ps. 
余談ですが、中曽根サンが引退を決断したときの記者会見で、小泉サンに対して「お年寄りに冷たい」云々とか言ってましたが、こんな子供のケンカみたいな話ではなく、もうちょっと冷静でスジの通った反論をしてほしかったなぁ。思わず「アンタ何年議員やってるの?」とツッコミを入れたくなった。

2003年10月27日(月)

[スイスで味わう、秋の味覚]


 仕事の関係で、いまちょうどスイスに来ています。スイスの味といえば、やっぱりチーズフォンデュ!街中を歩いてみると、窓ガラスにでかでかとチーズフォンデュの絵を描いたレストランが、あちこちに目につきます。

 そんなチーズフォンデュですが、1年のなかでもこの時期に食べるフォンデュはまた格別です。こごえるような寒さの街なかを歩いたあと、白ワインを片手に食べるトロ〜リとしたチーズに、もはや口のなかはめくるめく極楽浄土!!(ナンノコッチャ・・・)

 それからチーズフォンデュほど有名ではないですが、スイスの伝統的な家庭料理、ラクレットも欠かせません。ラクレットという名前は、もともとは「削り取る」という意味の言葉「ラクレ」から来ているのだそうです。その名のとおり、チーズの一部を溶かしてその部分をそぎ取り、茹でたジャガイモやピクルスにのせて食べるという、めちゃくちゃシンプルな料理なのですが、これがまた店によって少しづつ味がちがってて、何度たべても飽きない美味しさです。また、ほとんどの店では、わんこ蕎麦ならぬ、おかわり自由のラクレットメニューもあって、お腹がぷよぷよの地元のオジサンが、一人もくもくとラクレットばっかり食べていたりします。

 さて、このラクレットですが、もともとはこのスイスの家庭料理の名前だったのが、いつのまにか使っているチーズのことも「ラクレット」と呼ぶようになったらしく、「ラクレットチーズ」なるものがよく売られています。でもこちらの人の話では、もともとラクレットに使うチーズは、昔は地方によってそれぞれの地名の名前で
呼ばれていたようです。

 皆さんもスイスを訪れたら、ラクレットとチーズフォンデュを、辛口の白ワインといっしょにぜひどうぞ!でもチーズが思いのほか胃にもたれるので、食べる量はほどほどに。。。

2003年10月27日(月)

[日本で報じられないパレスチナ問題]

 

パレスチナ問題関連ニュース一覧

先日アルジャジーラTVで、パレスチナのラマラから数十分にわたる生中継を放送していました。空にはイスラエル軍の軍用ヘリが旋回し、軍用車両が通りを封鎖。生放送中、何度も爆発音がしていました。なによりもショックだったのは、そんな画面のなかに、子供を抱えた女性が通りを小走りに横切ったことでした。イスラエルによる軍事的な占領が、人々の生活を絶望的なまでに寸断していることを象徴するかのようなシーンでした。

  さて、そんなパレスチナ問題ですが、これほどまでにパレスチナ人の人間としての生活が、イスラエルによってズタズタにされているのに、なんで日本ではほとんど報じられないんだろう?

2003年10月24日(金)

[新1000円札]

 

新1000円札、印刷スタート(時事通信)

そういえば2000円札ってどうなったんだろ?ぜんぜん見ないけど。

2003年10月23日(木)

[藤井総裁解任のゴタゴタ]


<藤井総裁>国交相に質問状提出へ 発言の免責など求める(毎日新聞)

 

(藤井氏側は)石原氏の話す通りに藤井氏がさまざまな事実を明らかにした場合、「国家公務員法の守秘義務の規定などに照らし合わせて、発言はどこまで認められ、免責されるか」といった基準を明確にするよう求めることを決めたという。

 

これまでずっと「総裁自身が明らかにすべきだと」としてきた石原氏。そんな石原サンなら、この藤井氏側からの要求を拒否したりしないでしょう・・・ね!?

と思ったら石原サン、藤井氏からいろいろと反撃されていることについて「最近、悪いおじさんにからまれて髪が真っ白になってしまった」なんて話したとか。藤井氏=悪いオジサン?? 子供のケンカじゃないんだから、こんな子供じみた言い回しはやめにしてほしい。

2003年10月23日(木)

[内心の自由への暴力]


国旗掲揚・国歌斉唱の適切実施 違反教職員は懲戒処分(産経新聞)

 

東京都教育委員会は、都立校の入学式や卒業式で、国旗を会場の「壇上正面」に掲揚するのを妨害したり、国歌斉唱の際に起立しない教職員を懲戒処分の対象にする方針を固めた。

 

これは「内心の自由」への、あからさまな暴力だ。日の丸はともかくとしても、なんで主権在民の時代に「天皇の統治する世の中が千代に八千代に続きますように」なんて歌わなきゃいけないんだ!?

2003年10月23日(木)

[一生懸命やってきた、って何を?]


宮沢元首相、「一生懸命やってきた」=半世紀の政治生活、記憶残る安保国会(時事通信)

「毎日、毎日、一生懸命やってきた。50年間、こういうことしかやってこなかったので、辞めて何をやろうかとすぐには思いつかない」−。宮沢喜一元首相は23日午後の引退会見で、これまでの政治生活をしみじみと振り返った。

 

一生懸命やってきた、って何を?? 大蔵大臣時代に経済運営を誤って、今の不況の原因をつくったのは、ほかでもない、あなたでしょって言いたくなる。

2003年10月22日(水)

[刑務官による人権侵害]


刑務官の7%が加害認める 受刑者の34%が「被害」(共同通信)
セクハラや親族女性に便宜 刑務官、情報公開で判明(共同通信)

 

法務省の調査ですら、これだけの数が出てきたということは、実態はさらに悪いと考えて、まず間違いない。東電OL殺人事件についての先の最高裁判決といい、要するに日本は人権問題については完全に暗黒社会でしかない。

2003年10月21日(火)

[なぜ?東電OL事件被告に有罪判決]


東電OL殺害、ネパール人被告の無期確定へ…最高裁(読売新聞)

物証が乏しく、冤罪の疑いが限りなく色濃いこの事件。それに加えて、東京高裁で無罪判決が出たあとも、検察側は被告人の拘置を継続するなど、およそ法治国家とは思えないような強引な捜査のうえでのこの判決。私はとうてい納得することができない。

2003年10月9日(木)

[今日の産経社説]


 産経新聞社説(2003.10.9)

1本目タイトル:「対日訴訟棄却 意義深い米最高裁の判決」
2本目タイトル:「北の日本非難 理不尽な恫喝に屈するな」


この新聞のゴリゴリ保守っぷりがよく出てます。

2003年10月8日(水)

[イラク支援額が50億ドル?]


Japan may give troops to help rebuild Iraq(英 Financial Times紙)

Japan is considering offering $5bn and deploying 2,000 peacekeeping troops to assist the reconstruction of Iraq.(日本政府がイラク復興費用として50億ドル(約5550億円)を負担し、2000人の兵力を派遣する案を検討中)


こんなニュース、日本で報じられてたっけ?

2003年10月7日(火)

[今年の逆ノーベル賞]


日本人科学者や“死亡インド人”が「逆ノーベル賞」受賞(CNN)

世界で最もばかばかしいと認められる業績を選び、毎年10人に贈られる「イグ・ノーベル賞」の2003年度授賞式が2日、米ハーバード大学サンダース・シアターで行われ、金沢大学理学部の広瀬幸雄教授が「金沢市内のブロンズ像がハトに人気のない理由の化学的考察」で、化学賞を受賞した。


いったいどんな論文を書いているのか、ちょっと興味が。。。

2003年10月6日(月)

[的はずれの批判]


民・由合併、「極めて不まじめ」=安倍自民幹事長(時事通信)
民主党合併を批判=額賀自民党政調会長(時事通信)

かつて、主義・主張のぜんぜん違う社会党の村山サンを総理に担いだのは、他でもない自民党でした。どうやら自分たちの都合の悪いことは、きれいに忘れてしまうらしい。

2003年10月3日(金)

[世界一しあわせな国は・・・?]


幸福度の国際比較調査、ナイジェリアがトップ(CNN)

世界65カ国のうち、幸福を感じている国民の割合が一番大きいのは、西アフリカのナイジェリア――。社会科学者らによる国際調査で、こんな結果が出た。(中略)先進諸国では戦後、国民の所得水準が飛躍的に向上したものの、幸福度にはほとんど変化がないという。

 

構造改革によるGNP向上が、必ずしも人々の幸せにつながらないことは、この調査からも明らか。というか、小泉構造改革そのものが、大多数の人々を不幸にし、ごく少数の人を幸福にするというシロモノ。なのに小泉人気は高いというから厄介だ。え、田中眞紀子総理待望論だって?? 論外です。

2003年10月3日(金)

[知られざるブータン難民]


ネパールのブータン難民

人口約60万人のこの国からは、1990年頃より、インド・ネパールに12万人以上の難民を出しているのです。 この数は、総人口の5分の1にもなるのです。(中略)1989年に導入されたブータン北部の伝統と文化に基づく国家統合政策により、誘発された南部の民主化運動を口実に、行政機関をあげての「民族浄化」が行われたためです。

 

「穏やかな仏教国、ブータン」という一般的なイメージの裏には、こんな現実が。

2003年10月2日(木)

[住基ネットに侵入成功?]


住基ネットに侵入成功 長野県の3町村で実験(共同通信)

・・・やっぱり。

2003年10月2日(木)

[田中真紀子を不起訴。なぜ?]


田中真紀子前外相を不起訴 東京地検特捜部(共同通信)
田中元外相が衆院選出馬へ、5日に地元で表明(読売新聞)

要するに、ワル知恵を働かせて、複雑な経路で秘書給与をかすめ取るような悪人は不起訴で、素朴な方法でかすめ取った単純な人は起訴、ということか。

2003年10月1日(水)

[イラクの大量破壊兵器はどこ?]


<イラク>破壊兵器保有は「はったり」と証言へ 米捜索チーム(毎日新聞)

 

1日付の米紙ワシントン・ポストによると、米政府がイラクに投入している大量破壊兵器捜索チームの責任者は2日、米議会に対して行う機密指定の暫定報告で、イラクの生物・化学兵器などの保有情報がフセイン元大統領の「ブラフ(はったり)」だった可能性に言及する。

いかにあの戦争がデタラメなものだったか、時間がたつにつれてだんだんと出てきている。

ブレア首相、イラク攻撃の正当性主張(CNN)

  大量破壊兵器疑惑を必要以上に誇張していたことがバレたブレア首相、そんなことはおかまいなしに、相変わらずの強気ぶりだけど、さて・・・?

2003年10月1日(水)

[外務省の方針に反対で解雇?]


<外務省大使>米国支持反対の公電理由に「事実上解雇」(毎日新聞)

 

開戦(3月20日)前の同14日、「戦争回避のため最後まで外交努力をすべきだ」との川口順子外相あての公電を打電、全在外公館にも電報を転送した。(中略)この直後、外務省の北島信一官房長から「外務省をやめるつもりか」「電報を転送するな」との電話があり、6月ごろ竹内行夫事務次官から「省改革のため勇退してほしい」との私信を受け取った。

これじゃまるで、どこかの独裁国家といっしょじゃないか!

2003年10月1日(水)

[遺棄毒ガス兵器訴訟]


 遺棄毒ガス兵器訴訟、政府が控訴へ(読売新聞)

政府筋は1日朝、控訴の理由について「中国に情報提供していれば被害は防げた、とする判決は合理性に欠ける」と語った。


 どこがどう合理性に欠けるのか、さっぱり理解できない。いったいいつまで責任逃れを画策しつづけるつもりなんだろう。

 

 旧日本軍遺棄化学兵器事件(人民日報・日本語版)

旧日本軍の化学兵器のせいで、中国では今でも毎日のように負傷者が出ている。それにしてもなぜ日本のメディアでは、これらのニュースがほとんど報じられないんだろう。

2003年9月30日(火)

[追悼:Edward W. Said]


 Edward W. Said Interview | David Barsamian | November 2001 issue of The Progressive magazine

エドワード・サイード氏と何度かインタビューをしているデビッド・バーサミアン氏が、9・11の月末に彼と電話インタビューした時の記事。

2003年9月30日(火)

[江崎玲於奈氏の教育観]


 Special Feature:江崎玲於奈氏の教育観

人間の遺伝情報が解析され、持って生まれた能力がわかる時代になってきました。これからの教育では、そのことを認めるかどうかが大切になってくる。僕はアクセプト(受容)せざるを得ないと思う。ある種の能力の備わっていない者が、いくらやってもねえ。いずれは就学時に遺伝子検査を行い、それぞれの遺伝情報に見合った教育をしていく形になっていきますよ。


 立派な研究成果を残してる人が、立派な教育観を持っているとは限らない、という良い例。

2003年9月29日(月)

[総裁選の舞台裏]


 asahi.com : ニュース特集 : 政局・自民党総裁選
野中氏:
「政策転換と内閣改造、党役員交代で、森前首相の立ち会いのもと、首相と文書をつくると約束していたのに、取れないじゃないか」 
青木氏: 「いや、参院は選挙が大事だ。政策は(首相に)反対だ。つぶしてやる」
野中氏: 「それじゃあ国家も国民もない。選挙の顔だけじゃないか」


 政策には反対だけど選挙の顔としては利用したい青木氏。完全に国民をバカにしてる。

2003年9月22日(月)

[思わず膝をうった、ある言葉]


 結婚って、一言でいうと何だろう。私が結婚することをまわりに伝えたとき、いわゆる "人生のセンパイ" 的な人たちからいろんな言葉を耳にしました。たとえば「結婚は恋愛のゴール」。なんとなくほのぼのとした言葉で、うっかり「そうだね」なんて言ってしまいそうだけど、でもこれはおかしい。だって結婚が恋愛のゴールだったら、結婚したとたんに恋愛が終わることになってしまう。次によく言われたのが、普段もなにかと耳にする「結婚は人生の墓場」という言葉(だいたいこういうことを言う人って、自己チューな人が多いように思うのは私だけ?)。これもまた違う。
 
  「結婚は勢いだ」、とは私より3年ほど先に結婚した、先輩の言葉。なるほどたしかにそういう側面もあった。結婚前にあれこれいろいろ考えたり悩んだりもしたけど、そんなこと頭で考えたって、所詮結論なんか出ないものなんだから。結局最後は「エイ、ヤッ!」、まさに勢いである。でもやっぱり、「結婚は勢いだ」というのは真実の半分しか見ていないと思う。たしかに最後は勢いだけど、いろいろと逡巡した上での最後の決断と、最初っから勢いだけで決めてしまう無謀な決断とでは雲泥の差があるからだ(私の場合はどうだったかというと、限りなく後者に近い前者だったような気が・・・)。
 
  「結婚するとは、彼の権利を半分にして、義務を2倍にすることである」、とは哲学者ショーペンハウワーの言葉。うむ。さすがは有名な哲学者の言葉だけあって、なかなか痛いところを突く言葉だ。たしかに私も、一人暮らしだったときは「バックパッカーな海外旅行したい」とか「泊りがけで登山したい」とかいろいろやってたのが、結婚してからは海外旅行もスーツケースになったり、登山も日帰りしか行けなかったりする。加えて独身時代にはさほど気にしなかった家事も降りかかる。まさしく「権利が半分、義務が2倍」である。でもこれもまた、結婚についての真実の半分、しかも負の側面しか見てない。同じ負の側面しか見てない言葉でも、「結婚は人生の墓場」なんていう無茶苦茶なセリフよりは遥かに洗練された言葉だけど、どうもしっくりこない。
 
  結局のところ、結婚って、一言でいうと何だろう。どれもこれも、結婚の一側面しか言い得ていないように見えるなかで、私の大好きな神話学者、Joseph Campbell [1] の晩年の著書、"An Open Life"{1} のなかに「これだッ!」と思わず膝を打つ、こんな一節があった。
 
  「愛ある結婚は、冒険である」
 
  そう、結婚は冒険だ。間違われそうだけど、冒険と、先に書いた「無謀な決断」とはぜんぜん違う。
 
  私はこう思う。結婚にしても何にしてもそうだけど、どんな人の人生にも、あらゆる可能性が開けている。もちろん、あらゆる可能性という言葉のなかには、「あらゆる失敗の可能性」も含まれている。失敗の可能性をぜんぜん考えることなく、自分の可能性を正しく判断できずにしてしまう決断が、無謀な決断である。ある程度失敗の可能性を見据えながら、大胆に自分の(そして相手の)可能性に賭けること。それが冒険であり、それが結婚だと思う。
 
  「結婚は妥協だ」「結婚は人生の墓場だ」なんていうのは、あらゆる失敗の可能性を前にして足がすくんでしまって、冒険できなかった人の言葉なのかもしれない。
 
 
 【関連リンク】
 [1] Joseph Campbell Foundation (英語)
   http://www.jcf.org/
 
 【関連図書】
 {1} "An Open Life", Perennial, (1990)

2003年8月25日(月)

[政治家の暴言 だけどやっぱり・・・]


 ヘンなモノ?そうだなぁ、最近とくにヘンに思う、というよりヘンを通り越して憤りを感じるのが、デタラメな意見を吐きまくってるような人が社会的地位を維持してることかな。
 
 その筆頭は、なんといっても石原慎太郎。もうなんでこんなヘンな人の支持率が高いのか、不思議でしょうがないよ。だってこの人、いろんなところで無茶苦茶な発言ばっかりしてるんだから。たとえば産経新聞への寄稿のなかで、ある残酷な殺人事件の犯人が中国人だったことについて「こうした民族的DNAを表示するような犯罪が蔓延することでやがて日本社会全体の資質が変えられていく恐れが無しとはしまい」{1}[1]なんて堂々と書いてるんだから。もし逆に中国の要人が、カンボジアやタイに買春ツアーに行く日本人について「こうした民族的DNAを表示するような・・・」なんてこと言おうものなら、石原慎太郎なんか真っ先に口を極めて反対するだろうに(というか、こんな差別表現を堂々と載せて恥じないような新聞社も新聞社だけど)。
 
 あと、なぜかマスコミで大きく取り上げられなかった「ババァ発言」もひどい。ちょっと長くなるけど発言を引用してみるけど、はっきり言ってもうムチャクチャ。

 

松井孝典が言ってるんだけど、文明がもたらしたもっとも悪しき有害なる物はババァ≠ネんだそうだ。女性が生殖能力を失っても生きてるってのは、無駄で罪です≠チて。男は八〇、九〇歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を生む力はない。そんな人間が、きんさん、ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害だって……。なるほどとは思うけど、政治家としてはいえないわ(笑い)。

 

 笑ってる場合じゃないだろーッ!って叫びたくなる。しかもこれ、1度だけの発言じゃなくて、女性誌とのインタビューや都議会定例会の答弁でも同じ趣旨のことを言ってるから、たぶんこの人の女性観ってこの程度なんだろうなぁ。さらに悪いことに、引用されてる東大の松井教授[2]の発言も間違い。だって松井教授の主張(「おばあさん仮説」と呼ばれるもの)っていうのは、「知識を継承するおばあさんが存在するおかげで、女性はより安全に子供を産み育てることができ、人類は世界に広まっていった」というものなんだから。これのどこをどう誤解したら「ババァは有害」になるの??発言もムチャクチャ、引用もムチャクチャ。こんな人が日本の首都のトップに立っててもいいの??「石原慎太郎総理待望論」なんて話がときどき雑誌に載るけど、「私が総理だったら北朝鮮と戦争してでも(被害者を)取り戻す」[1]{2,3}なんて暴論を言ってる人なのになんで??って思う。しかもこの話をするときに引き合いに出すのが、映画「風とライオン」。映画と現実をゴッチャにされちゃぁたまったもんじゃない!
 
 あるいは「子供を産まない女性が年取って税金で面倒を見てほしいというのはおかしい」[3]と言ってのけた森前首相。ということは、家事は女性にまかせっきりで子育てに参加しない世のオヤジたちも少子化に寄与してるワケだから、そんな人たちが「年取って税金で面倒を見てほしい」ということも「おかしい」と言わなきゃスジが通らないんじゃないの? そんな森前首相だけど自民党では "少子化対策調査会会長" の立場にあるとか。これ以上にキョーレツなブラックユーモアは、ちょっと考えられない。
 
 で、これと前後して出てきたのが太田誠一議員の「集団レイプする人は元気があっていい、正常に近い」[4]というムチャクチャな暴言。その後の「それほど強く異性を求めるのならば結婚相手を探すべきだ、と言いたかった」[5]という意味不明の釈明会見も含めて、失望した。そしてこの暴言にたいして、反論するでもなくただチョコンと座っていただけの橋本聖子議員[6]。声をあげるべきときに声をあげられないような人が政治家やってていいの?
 
 あまり大きなニュースにはならなかったけど、太田発言に対して福田官房長官がオフレコで話した内容にも、強い憤りを感じた。記事によると彼はこう言ったとか。

だけど、女性にもいかにも「してくれ」っていうの、いるじゃない。そこらへん歩けばいっぱいいるでしょ。挑発的な格好してるのがいっぱいいるでしょ。世の中に男が半分いるっていうこと知らないんじゃないかなあ。ボクだって誘惑されちゃうよ。(中略)そういう格好しているほうが悪いんだ。男は黒豹なんだから。情状酌量ってこともあるんじゃないの?{4}[7]

 

 オトコは黒ヒョウ、って、なんか3流ハードボイルド小説の読みすぎなんじゃないの? そしてそんな福田サンの別の肩書きは "男女共同参画担当大臣" 。そうか、どうりで日本はいつまでたっても男女共同参画社会にならないワケだ。もはやあきれてモノも言えない。
 
  でも、だからといって黙っていては何も変わらないじゃないか!小さくてもいいから声をあげないと、黙認したことになってしまう。それだけはイヤだったので、首相官邸ホームページ[8]から抗議のメールを送ったら返事が返ってきた。「小泉総理大臣あてにメールをお送りいただきありがとうございました。いただいたご意見等は、今後の政策立案や執務上の参考とさせていただきます」。イラク戦争について抗議メールを送ったときに帰ってきた返事と、まったく同じ文面。たぶん内容読まずに自動返信してるんだろうなぁ(そして私のメールアドレスだけが、ちゃーんとブラックリストに登録されてたりして)。
 
 でもいちばん「これはヘンだぞ?」っていうのは、こんな連中がちゃんとした選挙で堂々と今の地位にあるということかな。今朝の新聞の一面記事{5}によると、「小泉内閣支持回復49%」だとか。なんでみんなもっと怒らないんだろう??それがいちばん不思議。

 

【参考文献】

{1} 産経新聞 2001年5月8日朝刊 『日本よ/内なる防衛を』
 {2} Newsweek日本版(2002.6.19)
 {3} 週間文春(2002.9.5)
 {4} 週間文春(2003.7.10)
 {5} 朝日新聞 2003年8月25日朝刊

 

【関連リンク】

 [1] 対抗言論のページ
   http://village.infoweb.ne.jp/~fwjh7128/genron/genron-main.htm
  [民族的DNA発言抄録]
   http://village.infoweb.ne.jp/~fwjh7128/genron/ishihara/data/20010508sankei.htm
  [ババァ発言抄録]
   http://village.infoweb.ne.jp/~fwjh7128/genron/ishihara/data/20011106josei.htm
 
 [2] 松井研究室
   http://ns.gaea.k.u-tokyo.ac.jp/~matsui-lab/
 
 [3] Irregular Expression
   http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/2003_07.html
 
 [4]「集団レイプ元気がある」 女子大生暴行事件で太田氏(6/26共同通信)
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030626-00000237-kyodo-pol
 
 [5] Mainichi INTERACTIVE カモミール
   http://www.mainichi.co.jp/women/news/200306/27-03.html
 
 [6] Cafeglobe.com
   http://www.cafeglobe.com/news/media/index2_030704.html
 
 [7] レイプ擁護発言してない 福田長官、内閣委で否定(7/3共同通信)
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030703-00000109-kyodo-pol
 
 [8] 首相官邸HP
   http://www.kantei.go.jp/index.html

2003年7月28日(月)

[マトリックスの世界を読み解く!]


 映画「マトリックス・リローデッド」の人気があいかわらず根強い[1]。ただ話がやや複雑に入り組んでいるせいか、前作とは違って見た人の感想は賛否両論のようだ。さて私はというと、はっきり言って見た直後は、すべてが斬新だった前作に比べるとちょっとイマイチだなぁ、と、やや不満だった。とくに地下都市ザイオンの場面にはウンザリさせられた。モーフィアスの演説はどうしようもないくらいに内容空疎だし、その直後のダンスシーン---まるで老人や子供は存在しないかのようなバカ騒ぎ---は安っぽいMTVのようだし、トリニティとのラブシーン直後のネオはまるで関根勤みたいだし(←あんまり関係ないけど・・・)。そして見終わったあと、ウワサどおり見てもナンノコッチャラよくわからない謎な場面がいくつも、ぼんやりと心のなかに残った。そして思った。「次回作で完結っていうけど、いったいどうやってこの話を完結させるつもりなんだ!?」
 
  いちばん単純なのは、「マトリックスもザイオンも、すべてはネオの見た夢でした、チャンチャン♪」とやってしまうこと。いわゆる "夢オチ" というヤツですが、でもこれだとあまりにも面白くない。あるいはマトリックスは、実はロシアのマトローシュカ人形みたいな "入れ子" 構造になっていて、ザイオンも実は第二の仮想現実世界で、リアル世界はさらに別にある、と解釈することもできそうですが、これも所詮は "夢オチ" の変形版。ここまで大々的な映画を2本も作っておいて、こんなヘッポコなストーリーをやったのでは、あまりにも客をバカにしてる。というわけで、これもどうもあり得そうにない。
 
  じゃあ、どうなるんだろう、と、改めてゆっくり考えてみると、このマトリックスのストーリー、考えれば考えるほど、実は哲学的に深い問いかけをしているかもしれないということに気がついた。
 
  マトリックス・リローデッドのなかで、私がいちばん気になったのが、映画の最後。現実世界のなかでイカ型ロボットに攻撃されたとき、なぜネオは手をかざすだけでロボットを止めることができたのか---まるでマトリックスの中で弾丸を止めたように---、という点です。マトリックスという映画が、 "夢オチ" といった姑息なテを使わないとすると、以下のようにいくつかの解釈ができそうです。


解釈その1:

ネオはマトリックスの世界では超能力者のように何でも出来る。そこでイカ型ロボットに襲われた際、まずマトリックスの世界に影響を加えて、間接的に実世界のロボットに影響を与えた。

 
  しかしこのとき、ネオはプラグに繋がれていない(=マトリックスに繋がれていない)という単純な理由から、これは成り立たなさそうです(ネオは、実は念力でマトリックスに影響を与えられるようになっちゃった、なんてブッ飛んだストーリー展開にしてしまうなら別ですが・・・)。
 

解釈その2:

ネオは実世界でも超能力者になっちゃった。

 
  さすがにこれはないだろうけど、なんとあの "Newsweek" 誌に、こんな予想が載ってました。もうちょっとマシな映画評者はおらんのかぃな・・・。
 

解釈その3:

ザイオンもマトリックスも、どちらも同じくらいに "リアルな" 世界で、どちらが現実でどちらが仮想現実かということは、そもそも論理的には決定不能。マトリックスの世界にもザイオン的性質(物理法則)が含まれているように、ザイオンの世界にもマトリックス的性質が含まれている。そのことを悟ったために、手をかざすことでロボットを止められた。

 
  2000年以上も昔の、中国の古代哲学書「荘子」[2]のなかに、こんな話があります。荘子があるとき、蝶になった夢を見た。夢の中で、あちらこちらと、ひらひらと気持ちよく飛んでいた。ふと夢から覚めると、もとのままの自分だった。そして荘子はこう考えた。「これは一体、自分が蝶になる夢を見ていたのだろうか? それとも自分は本当は、人間になる夢を見ている蝶なのだろうか??」、と。
 
  もし私が脚本家だったら、こういう結末にするだろうなぁ、と思ったのが、この解釈です。マトリックスの世界にもザイオン的性質があり、ザイオンの世界にもマトリックス的性質がある、あたかも陰と陽が交差する、タオのマーク(太極図)[3]こそが、この世界の本当の姿なんだよ、と。私が先に「実は哲学的に深い問いかけをしているかもしれない」と書いたのは、こういう理由からです。
 
  でももし私が、さらに飛びッきりに腕のいい脚本化だったら、こんなストーリーにするだろうなぁ、というのが、さらに大胆な次の解釈。
 

解釈その4:

問題の場面の前に、マトリックスの設計者とネオが対話する場面があるが、じつは「マトリックス・リローデッド」では、あの対話から後のシーンは、すべて設計者の作成した仮想現実世界の中で起こったことだった・・・!

 
  つまり設計者との対話の後、ネオはトリニティを救ってマトリックスから現実世界に抜け出したと思っていたが、実はまだマトリックスの中だった。しかしイカ型ロボットに襲われたときになにか違和感を感じ、ここが現実世界でないことを知った、という解釈です。
 
  これもまた、「リアルとは何か」という深い哲学的な問いにつながるストーリー展開で、とても興味深いのですが、ただ唯一の難点は、ここまでくるとストーリーが入り組みすぎて、ヘタをすると何が何だかワケがわからなくなってしまうこと。続編はぜひ、そうならないことを祈るばかりです。

  いずれにしても、飛びっきりに現代的な映画なのに、考えれば考えるほど、飛びっきりに古い思想的テーマに繋がるというあたりがとても面白い。

この世界は根源神ヴィシュヌの見る夢であり、ヴィシュヌがまばたきする間に、一つの世界が生まれて消える。もう一度まばたきをする間に、次の世界が生まれては消える。無数の世界が次から次へと生まれては消えてゆく。

(古代インドの思想より[4])

 

我々を夢みる夢がある。

(カラハリブッシュマンの言葉{1})


【参考文献】

 {1}  「神話のイメージ」(J・キャンベル/大修館書店)

 

【関連リンク】

 [1]  マトリックス・リローデッド

          http://whatisthematrix.warnerbros.com

 

 [2]  荘子

          http://www.cam.hi-ho.ne.jp/h_sakamoto/thought/soshi.htm

 

 [3]  陰陽五行説について

          http://homepage2.nifty.com/raku-design/5shou02.htm

 

 [4]  インド思想史概説

          http://lapc01.ippan.numazu-ct.ac.jp/b/end.htm

 

 [3]  映画瓦版

          http://www.eiga-kawaraban.com/

 

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