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 シナファイ 〜3つの視点から〜
                       Vol.003    2003.9.22
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  毎回ある1つのテーマについて、3人がそれぞれの視点から書く
 ことで、何か新しい視点が生まれるんじゃないか----。このメール
 マガジンは、そんな突拍子もないアイデアから生まれた、実験的な
 メルマガです。

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 今月のテーマ:
              [ 結婚 ]

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■□■ [無題]
□ □
■□■                        なお
 
  “「寒いね」とつぶやいた言葉に「寒いね」とかえってくること
 のあたたかさ”
 
  というような詩(もっとスムーズできれいな文章だったけど忘れ
 ちゃいました)を見たことがあって、確かにそう!わかる!と妙に
 印象に残っていて、今回もテーマが結婚と聞いてふと浮かびました。
 今は寒い季節じゃないから、そして私の記憶があいまいだから、詩
 がなめらかでなく伝わりにくいかもしれませんが・・・。大きな幸
 せはそりゃいくらでもあるけど、大切な人がそばにいつもいる、こ
 ういう日常のあたりまえの幸せの積み重ねが、結婚という幸せなん
 だろうなと思う。
 
 ***きれいなもの感動するものを見つけたとき一番にこの人に
 ***伝えたいとお互いが思える一緒にいないときも、そこにい
 ***ないその人が無意識に自分に影響していてよい自分であり
 ***たいと行動できたり幸せな気持ちになれる(「星の王子様」
 ***の王子様ときつね、王子様とばらの関係)自分の中のオア
 ***シス的存在相手の嫌いな面を見て見ぬふりしたり、変えて
 ***いこうとするのではなく、その面も含めて好きと思えるゆ
 ***とり。
 
  そういうことを感じたとき(他にももっとあるけど)、この人と
 結婚したいと私は思う。でも、それだけだったらまだただの恋愛・
 ・・。結婚となると、それに加えてお互いの家族、人生観、環境、
 そのときの仕事の状況、その他もろもろがあるから、それですべて
 ぴたりと合うことってやっぱりすごく難しい。恋愛では見えない面、
 見なくてもいい面も結婚となるとシビアに見ないといけないと思う
 し・・・そしてタイミング。お互いがこの相手と結婚したいと思っ
 ていても、今すぐしたいか、何年後かにしたいか、もうそのズレだ
 けで崩れてしまう。大切な相手だったのに・・・なんてこともある
 し。
 
  結婚は勢いとかも聞くけど、すごく細かい数々の要素が重なって
 成し遂げられる奇跡だと思う。
 
  結婚がふたりの最終目的(もちろん結婚した先のこともあるけど)
 のように考えていた何年か前の私に、何年か前友達が言った言葉が
 あります。
 
  「結婚がふたりの迎える最高の形というわけでもないよ」
 
  それは、結婚したらいいことばかりじゃないよという意味ではな
 く、結婚という形を迎えなかった二人の間にも大切なものは残って
 いるだろうし、その二人にとって最高の地点が結婚とは限らないよ
 ということ。
 
  その言葉はなぜかすごく身にしみた。
 
  今回のテーマは私には書きやすいようで書きにくい。あまり書く
 と恥ずかしくなるので(もう十分恥ずかしい)短いけれどおしまい
 です。
 
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■□■ [思わず膝をうった、ある言葉]
□ □
■□■                       あがた
 
  結婚って、一言でいうと何だろう。私が結婚することをまわりに
 伝えたとき、いわゆる "人生のセンパイ" 的な人たちからいろんな
 言葉を耳にしました。たとえば「結婚は恋愛のゴール」。なんとな
 くほのぼのとした言葉で、うっかり「そうだね」なんて言ってしま
 いそうだけど、でもこれはおかしい。だって結婚が恋愛のゴールだ
 ったら、結婚したとたんに恋愛が終わることになってしまう。次に
 よく言われたのが、普段もなにかと耳にする「結婚は人生の墓場」
 という言葉(だいたいこういうことを言う人って、自己チューな人
 が多いように思うのは私だけ?)。これもまた違う。
 
  「結婚は勢いだ」、とは私より3年ほど先に結婚した、先輩の言
 葉。なるほどたしかにそういう側面もあった。結婚前にあれこれい
 ろいろ考えたり悩んだりもしたけど、そんなこと頭で考えたって、
 所詮結論なんか出ないものなんだから。結局最後は「エイ、ヤッ!」
 、まさに勢いである。でもやっぱり、「結婚は勢いだ」というのは
 真実の半分しか見ていないと思う。たしかに最後は勢いだけど、い
 ろいろと逡巡した上での最後の決断と、最初っから勢いだけで決め
 てしまう無謀な決断とでは雲泥の差があるからだ(私の場合はどう
 だったかというと、限りなく後者に近い前者だったような気が・・
 ・)。
 
  「結婚するとは、彼の権利を半分にして、義務を2倍にすること
 である」、とは哲学者ショーペンハウワーの言葉。うむ。さすがは
 有名な哲学者の言葉だけあって、なかなか痛いところを突く言葉だ。
 たしかに私も、一人暮らしだったときは「バックパッカーな海外旅
 行したい」とか「泊りがけで登山したい」とかいろいろやってたの
 が、結婚してからは海外旅行もスーツケースになったり、登山も日
 帰りしか行けなかったりする。加えて独身時代にはさほど気にしな
 かった家事も降りかかる。まさしく「権利が半分、義務が2倍」で
 ある。でもこれもまた、結婚についての真実の半分、しかも負の側
 面しか見てない。同じ負の側面しか見てない言葉でも、「結婚は人
 生の墓場」なんていう無茶苦茶なセリフよりは遥かに洗練された言
 葉だけど、どうもしっくりこない。
 
  結局のところ、結婚って、一言でいうと何だろう。どれもこれも、
 結婚の一側面しか言い得ていないように見えるなかで、私の大好き
 な神話学者、Joseph Campbell [1] の晩年の著書、"An Open Life"
 {1} のなかに「これだッ!」と思わず膝を打つ、こんな一節があっ
 た。
 
  「愛ある結婚は、冒険である」
 
  そう、結婚は冒険だ。間違われそうだけど、冒険と、先に書いた
 「無謀な決断」とはぜんぜん違う。
 
  私はこう思う。結婚にしても何にしてもそうだけど、どんな人の
 人生にも、あらゆる可能性が開けている。もちろん、あらゆる可能
 性という言葉のなかには、「あらゆる失敗の可能性」も含まれてい
 る。失敗の可能性をぜんぜん考えることなく、自分の可能性を正し
 く判断できずにしてしまう決断が、無謀な決断である。ある程度失
 敗の可能性を見据えながら、大胆に自分の(そして相手の)可能性
 に賭けること。それが冒険であり、それが結婚だと思う。
 
  「結婚は妥協だ」「結婚は人生の墓場だ」なんていうのは、あら
 ゆる失敗の可能性を前にして足がすくんでしまって、冒険できなか
 った人の言葉なのかもしれない。
 
 
 【関連リンク】
 [1] Joseph Campbell Foundation (英語)
 http://www.jcf.org/
 
 【関連図書】
 {1} "An Open Life", Perennial, (1990)

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■□■ [結婚]
□ □
■□■                       れい
 
  今回のテーマは難しいって思いません?それって突っ込み所満載
 だし、人によって違うってのが、本当に良くわかるテーマだし・・。
 兎に角、まずはそれて何?って疑問からちょいっとリサーチを。
 
 僕
 「結婚て何?」
 友人1
 「いつ私の王子様は現れるのかしら〜?」
 
 僕
 「結婚て何だろうね?」
 友人2
 「第二の人生の始まり」
 
 僕
 「結婚て何?」
 嫁
 「はぁ?」
 
  なんだかそれ自体は何か?って疑問は意味が無いって気がしてき
 ました。ですので、勝手に僕の結婚観を書いてみたいと思います。
 僕が思うに、自分の経験上、結婚って家庭を築く生活をする為にす
 るものって気がします。その相手が愛している人なら凄くいいもの
 になると思います。逆に家庭を築く(例え2人でも、子供を作って3
 人以上でも、両親と暮らして何人以上でもいいですが、)つもりが
 無い結婚ってのは、難しいのではって気がしているんです。愛して
 いるから一緒にいたいだけというより、2人で家庭を築きたいから一
 緒に生活して、結婚するって言う方が僕はしっくりきます。だから
 恋愛と結婚はちょっと違うんだろうなぁって思います。
 
  結婚観はさて置き、僕がそれを決めた訳は、ある経験からでした。
 僕はちょっとした事故から左足首の靭帯を切ってを足を折ってしま
 い、入院する羽目に合いました。当時一人っきりで独身生活を謳歌
 していたのですが、そのときは本当に困りました。今まで一人で出
 来たコトが全く出来ないんです。左足は完全に固定されていて、ト
 イレに行くのもものすごい苦労しました。入院して退院してリハビ
 リも含めると松葉杖が要らなくなるまで、2ヶ月〜3ヶ月かかりまし
 た。ちなみにその所為で、両腕がムキムキになりましたが。^^;
 
  その時に、ああ一人じゃあ意味が無いなあって思って、今まで結
 婚なんてどうでもいいやって思ってたのが、ちょっと考え方が変わ
 りました。結婚したいって思うようになりました。これから先老後
 になった時に一人は嫌だなぁって思ったからです。人間はそんなに
 強く無いんだって実感しました。強いって思うのは健康で、安全な
 時の一時の気の迷いかなって。
 
  さて、結婚ですが、相手が居るか居ないかって問題が深刻ですが、
 でも、その時思ったんですが、本当に結婚したいって思ってれば、
 相手はなんとか見つかるかもしれません。ただし、結婚する為には
 準備が必要ですよね。そう生活する為や色々な儀式を行う為のお金
 です。これが厄介ですよね。だから時期やタイミングってのが凄く
 大切なんだなって思います。
 
  でもこれはあくまで僕個人の意見です。僕のおばあちゃんは偉大
 な人で、3回結婚して、子供は5人居ますが、今も元気で明るくてパ
 ワフルなおばあちゃんです。おばあちゃんに話を聞けば、また違う
 答えが返ってくるのかも知れません。
 
  ただこれだけは思うんですが、結婚はしてみないと判らないし、
 するまで判らないって事だと思います。何事もそうかも知れません。
 だから後悔する事無く思いっきりがんばって結婚しなきゃですね。
 
  ではでは、今回はこの辺で。

                  rayblade5@mail.goo.ne.jp

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 来月のテーマ:
             [ 秋の味覚 ]
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■□◆ [編集後記]
□ □
■□■                        あがた

  今から20年以上前、NHK特集で「シルクロード」全30回シリーズ
 が放送されました。そのころ私はまだ子供だったので、どんな番組
 かはぜんぜん知りませんでしたが、今でも反響は大きいようで、半
 年くらい前に深夜番組として再放送されていました。
 
  まず何よりも見てビックリ!飛行機が発達した今ですら、そこに
 行くだけでも困難といわれるような、中央アジア奥地に点在する遺
 跡の数々が映し出されていて、よくぞここまで取材したものだと頭
 の下がる思いがしました。なかでもローラン(楼蘭)遺跡から取材
 クルーがミイラを発見するシーンは圧巻でした。
 
  それにしてもこの再放送で不思議だったのが、全30回のはずの
 シリーズのうち、なぜか前半の12回分しか放送されなかったこと
 でした。なぜ後半18回分を放送しないのか、ずっと不思議だった
 のですが、最近たまたまその理由を耳にする機会がありました。そ
 れによると、なんと後半18回分は、アフガニスタンやイラクなど
 の取材先の国々が政情不安のために放送の許可が下りなかったため、
 再放送できなかったそうです(ちなみに前半12回分の取材先はす
 べて中国)。加えて、バーミヤンの大仏や、イラクの遺跡など、撮
 影当時と比べて、今ではあまりにも変わり果てた姿になってしまっ
 た遺跡も数多く収録されていることも、再放送をためらう理由の一
 つになったとか。
 
  こんなところにまで、世界情勢の暗い影がのびているなんて、ちょっ
 と悲しい気がします。

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 ○シナファイ 〜3つの視点から〜

 配 信 日:2003年9月22日(毎月第4月曜に配信)
 編 集 長:あがた
 発 行 ID:0000113431
 配    信:まぐまぐ http://www.mag2.com
 H P     :http://www1.plala.or.jp/agata
 e-mail :aga@blue.plala.or.jp
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 創    刊:2003年7月28日創刊

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